NFTはどうやって買えばいいのでしょうか?
こんな悩みを解決します。
私は2017年11月より以下のように仮想通貨に投資して6年目、2022年4月からアーティストと共同でNFTプロジェクトを立ち上げています。
結論としてはこんな感じです。
ウォレット(MetaMask)に仮想通貨を送金してOpenSea(オープンシー)で購入する。
まずは購入方法をその全体像から解説していきます。
OpenSeaについてやMetaMaskについては、後半で詳しく解説していますので適宜ご覧ください。
NFTの購入方法
NFTを購入するためには、大きく以下のように考えることができます。
①両替する
まずはETHを保有することから始めます。
NFTのほとんどはETHで決済が可能です。
ETHを保有するためには、円と両替可能な取引所に登録する必要があります。
仮想通貨取引所(bitFlyerの場合)を開設する
金融庁に認可されている取引所を開設しましょう。
国内の取引額が大きく、世界でも評価の高い以下がおすすめです。
以下のように日本円と両替できる取引所としてそれぞれ1位、2位です。
それぞれの開設方法を画像付きで解説しています。
bitFlyerでETHを購入する(NFT価格+ガス代)
ケチな私がETHを購入する際は、手数料が一番安いbitFlyerの取引所(Lightning)を利用します。
・bitFlyerで購入する方法(手数料を節約する)
・コインチェックで購入する方法(簡単な買い方)
ETHは、NFTの価格とガス代分を追加して購入しましょう。NFTの購入予算分を両替しておくのもおすすめです。
購入したETHは、取引所(両替所)の口座に保有されている状態です。
②保管する
仮想通貨の取引を行う場合、「ウォレット」と呼ばれるオンライン上の財布に仮想通貨を保有しておくことが必要です。
馴染みのあるサービスでいうと、paypayで現金を課金して使う機能のようなイメージです。
paypayに課金することでオンラインサイトで決済が可能になります。
以下のように、仮想通貨をウォレットに送金しておくことでweb3における様々なECサイトで決済が可能です。
MetaMaskのアカウントを開設する
NFTの購入サイトを含む多くのweb3関連のサイトで決済可能なウォレット、MetaMaskを開設しましょう。
MetaMaskに関してはこちらをご覧ください。
始め方
①MetaMaskをダウンロードする
MetaMaskの公式サイトからダウンロードしてインストールします。
②ウォレットを作成する
MetaMaskを開き、「ウォレットを作成する」をクリックします。
ウォレットのユーザーネームやパスワードを設定します。
パスワードはECサイトなどDAppsにアクセスしたり取引を完了させるために必要です。
③ウォレットをバックアップする
ウォレットを作成することができたら、必ずバックアップを行いましょう。
バックアップには、表示された12個の単語のシードフレーズをメモする必要があります。
シードフレーズを失うと、トラブルが発生してもウォレットの残高を復元することができなくなるので必ずどこかにメモしておきましょう。
MetaMaskに送金する
開設したMetaMaskにETHを送金しましょう。
送金には一律で手数料が発生するので一度に行なうことがおすすめです。
ちなみにbitFlyerからもコインチェックからも送金手数料は、一律で0.005ETH(約1100円)です。
MetaMaskの開設に住所入力や本人確認などは不要ですが、記録しておく必要のあるパスワードなど重要なポイントがあるので不安な方はこちらの記事を参考に送金まで進めてください。
ここまでで、軍資金をMetaMaskに保有させることができました。あとは販売サイトに連携させれば様々な取引で決済が可能です。
③取引する
OpenSeaはNFTの取引額が世界最大のプラットフォームです。
今回はOpenSeaを例に解説します。
OpenSeaに関してはこちらをご覧ください。
OpenSea公式サイトとMetaMaskアカウントを連携させる
始め方
OpenSea公式サイトにアクセスします。
右上のメニューバーからウォレット「MetaMask」を連携させます。
OpenSeaで購入する
購入したいNFTを探して、後は決済するだけです。
MetaMaskとは
MetaMaskはEthereumブロックチェーン上で動作するウォレットです。つまりEthereumブロックチェーン上の暗号資産を保有しておくことが可能です。各外部サイトと連携することで、暗号資産を用いて取引が可能です。
特徴
MetaMaskの特徴は以下の通りです。
①導入が簡単
MetaMaskはウェブブラウザの拡張機能として簡単にインストールできます。
②機能が豊富
MetaMaskはスマートコントラクト(取引の自動化)の作成と実行も可能です。
③セキュリティ性が高い
MetaMaskはユーザーのプライベートキー(パスワードのようなもの)を暗号化して保存することでセキュリティ性を高めています。またユーザーのデータをブロックチェーン上で保存するのではなく、ローカルに保存することも特徴的です。
④DAppsの使用が簡単
OpenSeaのようなweb3の取引ができるプラットフォームのことをDAppsと呼びます。
MetaMaskはこのDApps(分散型アプリケーション)の使用が簡単になります。
DAppsを使用するために、MetaMaskにログインするだけでトランザクション(取引)を完了することができます。
⑤日本語に対応
MetaMaskは日本語に対応していて、ほとんどの作業を言語障壁なく進めることが可能です。
使い方
MetaMaskの基本的な使い方は以下の通りです。
①ウォレットに送金する
MetaMaskに接続された取引所口座からETHを送金します。
②DAppsを使用する
DAppsのWebサイトにアクセスして、MetaMaskでログインしてください。
MetaMaskでトランザクション(取引)を承認するだけで使用することができます。
手数料
MetaMaskで取引を行う際に発生する手数料のことをガス代といいます。
これは取引時によって変動します。取引が活発な時は高騰し、空いている時は減少します。
ガス代はこのサイトから逐次確認しておくことがおすすめです。
OpenSeaとは
特徴
OpenSeaは、DApps(分散型アプリケーション)の1つで、以下のような特徴です。
①多種の暗号資産の取引が可能
OpenSeaは、ゲーム内アイテム、アート、音楽、ビデオ、など多くの暗号資産がNFTとして取引できます。
②多様なブロックチェーンに対応
OpenSeaは、Ethereum、Polygonなどの異なるブロックチェーン上で取引が可能なプラットフォームです。
③取引額が世界最大
OpenSeaは、その取引額が2022年で約2億円と世界最大です。
④日本語に対応
DAppsの多くは、アメリカで開発されることが多く基本的な言語は英語です。
OpenSeaは日本語に対応していて、ほとんどの作業を言語障壁なく進めることが可能です。
使い方
OpenSeaのトップページにアクセスします。
NFTの探し方は以下の手段があります。
①検索ボックスから特定のコレクションやNFTを検索する
②カテゴリー別に探す(下写真)
③トレンド(ランキング)から探す(下写真)
気になったコレクションやNFTは、☆印をつけてウォッチリストにいれておくと後から確認しやすいです。
購入通貨
購入するNFTによって違いますが、OpenSeaに対応している仮想通貨は以下の通りです。
①Ethereum(ETH)
②Wrapped Ether(WETH)
③Dai(DAI)
④USDC(USDC)
⑤Polygon(MATIC)
⑥Binance Smart Chain(BNB)
取引形態
OpenSeaにおいてNFTは以下の3種類の取引方法があります。
Add to Cart
表示された価格で購入することです。
Make Offer
販売者に購入したい価格を伝えて、承認された場合のみ購入できます。メルカリの値引き交渉や株式売買でいう指値のようなイメージです。
Place Bid
オークション販売です。開催期間内に最高価格を提示した人が購入できます。
手数料
OpenSeaの手数料は、以下の2種類があります。
①システム手数料
OpenSeaは、販売価格の2.5%をシステム手数料として購入時に徴収します。
②ガス代
OpenSeaは、ブロックチェーン上で取引するために必要な手数料を徴収します。MetaMaskの取引時に発生する手数料と同様です。
よくある質問
OpenSeaでガス代はどれくらいかかりますか
日本円で500~1000円くらいかかるとイメージしておけばカバーできる場合が多いです。
ガス代はこのサイトから逐次確認しておくことがおすすめです。
以下の例では、$3.50とわかります。これは時間や日によって変動するので取引を行うタイミングで確認することが必要です。
OpenSeaでおすすめのNFTはありますか
自分が共感できるプロジェクトやコミュニティ、アーティストに投資する感覚で選択することをおすすめします。
トレンド入りしていたり、SNSで話題になっていることのみを要因にすることは危険です。
購入したNFTの税金はどうなるんですか
NFT取引によって発生した損益は申告が必要で課税対象です。
NFTの購入は、仮想通貨を用いて商品を購入するという取引として経理が必要です。
確定申告についてはこの記事をご覧ください。
詳しくは国税庁の指針をご確認ください。
まとめ:NFT購入は簡単
NFTの購入は仮想通貨を保有していない方にとっては工数が多いです。
しかし法定通貨で決済できるサイトでネットショッピングするのと手順は変わりません。
例えばECサイトで商品を購入するためには、以下のような準備が必要です。
①銀行口座を開設する(本人確認あり)
②クレジットカードをつくる(銀行口座と連携、審査あり)
③ECサイトの会員になる(カードや住所などを登録)
セキュリティーリスク
このように所謂web2のECにおいては、各環境において膨大な個人情報を提供する必要があります。
これによって不正利用などの犯罪リスクを軽減させているわけですが、この個人情報の提供自体は消費者にとってリスクとなっています。
以下はある国内の上場企業のプライバシーポリシーの一部です。
提供した個人情報が不特定の組織で活用される可能性が示唆されています。
対してNFTの購入までに重大な個人情報を提供するシチュエーションは、仮想通貨取引所を開設するタイミング以外にありません。
このことからもweb3はリスク最小に努めてくれているといえます。
このあたりに関しては、ブロックチェーンの仕組みとして記事にまとめています。
購入するNFTは慎重に選びましょう
とはいえ2023年現在、NFTの流通額はピーク時の約78%減です。
付加価値のあるプロジェクトを時間をかけて選ぶことが必要です。