この記事のまとめ
海外の仮想通貨取引所ランキングを徹底公開!
「取引量」「流動性」「取引の正当性」などから考察したCoinMarketCapの提唱する形式をベースにお伝えします。
国内の仮想通貨取引所と手数料がどれくらい違うのか、海外の仮想通貨取引所は違法なのかなど、メリットやデメリット、始め方も合わせて解説しています!
2023年こそは仮想通貨デビューを目指している方や海外の仮想通貨取引所を安全に始めてみたい方は、海外の仮想通貨取引所の選び方の参考にしてみてください。
筆者は、国内の取引所2社(コインチェックとbitFlyer)を含めて、Binance.comでアカウントを開設しています。
binance.comは、2023年4月現在は日本国内からの登録は不可能です。
rio
1990年、京都出身。 2017年までパリ在住。
2017年に仮想通貨投資で大赤字!
NFTコレクション『Mooon』の開発 / イーサリアム(ethereum.org)公式翻訳者 / MZDAO初期メンバー
海外の仮想通貨取引所ランキング【1~20位】
CoinMarketCap調べの仮想通貨取引所ランキング(2023年4月27日時点)をご紹介します。
1位:Binance
- 取引量(24時間あたり):¥2,331,892,682,697
- 平均流動性:874
- 週次訪問数:14,082,023
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:不可
2位:Coinbase Exchange
- 取引量(24時間あたり):¥300,634,248,019
- 平均流動性:776
- 週次訪問数:40,220
- 金融庁への登録:登録 (株式会社 coinbaseとして)
- 日本居住者の登録可否:不可
3位:Kraken
- 取引量(24時間あたり):¥132,279,675,853
- 平均流動性:750
- 週次訪問数:1,140,499
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:不可
4位:KuCoin
- 取引量(24時間あたり):¥145,936,885,923
- 平均流動性:580
- 週次訪問数:2,104,112
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(KuCoin公式サイト(日本語))
5位:OKX
- 取引量(24時間あたり):¥350,998,156,299
- 平均流動性:597
- 週次訪問数:2,119,860
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(OKX公式サイト)
6位:Bitstamp
- 取引量(24時間あたり):¥43,926,019,840
- 平均流動性:572
- 週次訪問数:282,596
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(Bitstamp公式サイト)
7位:Bybit
- 取引量(24時間あたり):¥188,775,556,968
- 平均流動性:624
- 週次訪問数:3,539,895
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(Bybit公式サイト(日本語))
8位:Binance.US
- 取引量(24時間あたり):¥131,491,968,836
- 平均流動性:709
- 週次訪問数:536,607
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:不可
9位:Gate.io
- 取引量(24時間あたり):¥172,518,357,777
- 平均流動性:558
- 週次訪問数:2,660,103
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(Gate.io公式サイト(日本語))
10位: Bitfinex
- 取引量(24時間あたり):¥32,033,401,429
- 平均流動性:607
- 週次訪問数:462,205
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:不可
11位:Bithumb
- 取引量(24時間あたり):¥41,341,900,904
- 平均流動性:452
- 週次訪問数:321,462
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:不可
12位:Gemini
- 取引量(24時間あたり):¥6,804,775,998
- 平均流動性:705
- 週次訪問数:195,627
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(Gemini公式サイト)
13位:Huobi
- 取引量(24時間あたり):¥107,722,608,244
- 平均流動性:553
- 週次訪問数:3,186,942
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(Huobi公式サイト)
14位:Bitget
- 取引量(24時間あたり):¥101,563,863,170
- 平均流動性:562
- 週次訪問数:2,540,784
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(Bitget公式サイト(日本語))
15位:bitFlyer
- 取引量(24時間あたり):¥22,364,046,765
- 平均流動性:574
- 週次訪問数:320,131
- 金融庁への登録:登録
- 日本居住者の登録可否:可能(bitFlyer公式サイト)
16位:Coincheck
- 取引量(24時間あたり):¥12,790,540,959
- 平均流動性:606
- 週次訪問数:378,071
- 金融庁への登録:登録(コインチェック株式会社)
- 日本居住者の登録可否:可能(コインチェック公式サイト)
17位:LBank
- 取引量(24時間あたり):¥227,049,963,969
- 平均流動性:640
- 週次訪問数:1,630,103
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(LBank公式サイト(日本語))
18位:BKEX
- 取引量(24時間あたり):¥119,709,924,084
- 平均流動性:683
- 週次訪問数:2,091,258
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(BKEX公式サイト)
19位:Crypto.com Exchange
- 取引量(24時間あたり):¥32,012,560,495
- 平均流動性:579
- 週次訪問数:951,550
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(Crypto.com公式サイト)
20位:MEXC
- 取引量(24時間あたり):¥131,058,813,623
- 平均流動性:620
- 週次訪問数:2,238,718
- 金融庁への登録:未登録
- 日本居住者の登録可否:可能(MEXC公式サイト(日本語))
海外の仮想通貨取引所の選び方
国内の取引所においては、金融庁への登録が国内で営業を行う法的な条件です。
しかし、海外法人においてはほとんどの場合、金融庁への登録がされていません。
私は以下のような基準で選択しています。
ランキングスコア上位であるかどうか
前述のCoinMarketCapによる評価スコアは、ランキングが上位であれば取引量や流通量、ユーザー数などを総合的に判断された定量的な評価です。ランキングが上位であれば、取引を検討しても良いのではないかと判断できる材料です。
少なくても1位~20位あたりに相当していれば、安心できるのではないかと私は考えています。
日本語に対応しているかどうか
海外の取引所は、使用言語のベースが開発国の場合が多く、外国語に対応していても英語が多いです。英語が堪能でないと誤った理解で取引してしまう可能性もあるため、日本語に対応しているサービスがベターです。またGoogleなどの自動翻訳ツールを使用しても、専門用語が正しく訳されない可能性もあるため、注意が必要です。
このため私は日本語に対応しているサービスをおすすめしています。
前述のランキングで、日本語に対応している上位5社は以下の通りです。
仮想通貨の販売額
海外の仮想通貨取引所に登録するメリットの一つは価格です。国内の取引所での販売額以上のコストメリットがなければおすすめできません。
前述のランキングで、ビットコイン(BTC)の販売額がお得な上位ランキング3社は以下の通りです。
KuCoin(4位):3,866,578.62円
Bybit(7位):3,867,020.83円
Gate.io(9位):3,868,710.97円
国内の取引所でランクインしている2社の販売価格は以下の通りです。
bitFlyer(15位):3,875,044.00円
coincheck(16位):3,995,500.00円
仮想通貨の販売価格において、海外の取引所での取引が大きなメリットにはならないことがよくわかります。
海外の取引所であれば、上記の条件を加味すると以下の3社が挙げられます。
海外の仮想通貨取引所の安全な始め方
①海外の仮想通貨取引所を開設する
取引を行う取引所を開設します。
②専用のクレジットカードを作って購入する
海外の取引所では、クレジットカードで仮想通貨を購入しましょう。
その際、取引専用のカードを用意しておくことで、不正利用などのリスクを軽減させましょう。
三井住友VISAカードなどセキュリティー性の高いカードがおすすめです。
海外の仮想通貨取引所のメリットとデメリット
海外の仮想通貨取引所のメリット
DeFiやNFTなどサービスの幅が広い
DeFiやNFTなど暗号資産の幅広いサービスが提供されている取引所があり、幅広い取引をしたい場合は有効的です。
国内の取引所では、少数のNFTの取扱いがみられる程度で、それらとは比較にならない規模のマーケットは魅力的です。
キャンペーンが多くて太っ腹
口座開設ユーザーや紹介者に対するアフィリエイト報酬などが凄くバブリーです。
以下はBinanceのキャンペーン。友達の紹介で、$8のギフトカードと100USDTがもらえるそうです。日本円で総計約15,000円くらいもらえるということです。
取扱い通貨が多い
海外の仮想通貨取引所では、取引可能な通貨の種類が多い傾向があります。そのため、日本では取り扱いがない通貨を購入することが可能です。
しかし、昨今は主要な通貨が国内の取引所でも扱われるようになっているので大きなメリットは感じなくなっています。
手数料が安い(取引所がある)スプレッドが狭い
海外の取引所は、スプレッドが狭く手数料が安い場合があります。
しかし、前述のように国内の取引所でもスプレッドの狭いお得に通貨が購入できる場合もあるので大きなメリットではありません。また海外の取引所では、カード決済が多くその手数料が加算されているケースもあります。
レバレッジが高い
海外の取引所ではレバレッジが高く最大100倍という数字をみることもあります。1万円の預け金で100万円分の取引ができるというイメージです。また、海外の取引所ではゼロカットシステムが採用されているケースがあり、国内の取引所ではないサービスです。
ゼロカットシステムは、預けた証拠金以上に損失が発生した場合でも、追加の損失分を取引所が負担してくれる仕組みのことです。借金を抱えるリスクなしで取引できるので、高いレバレッジをかけやすくなります。
しかし投機的な取引になるため、初心者がレバレッジをかけること自体あまりおすすめしません。
海外の仮想通貨取引所のデメリット
詐欺やハッキングなどのリスクがある
詐欺やハッキングのリスクは国内外問わずあります。
しかし金融庁への登録が法律で義務付けられている日本の仮想通貨取引所では、利用者保護の観点から消費者が優位です。
海外の取引所では、上記のような仕組みが取り入れられているとは限らないため注意が必要です。
犯罪に巻き込まれた資産が手元に戻ってくる可能性は未知数で、「泣き寝入り」するしかない場合も想定しておきましょう。
国内の法規制が適用されない
レバレッジの高さやキャンペーンの魅力など、国内の法規制に囚われないからこそのメリットはあります。
しかし、国内の法律では顧客資産の分別管理が求められている国内の取引所に対して、海外はその規制はありません。国内の取引所が仮に破綻しても、資産が手元に戻る可能性が極めて高いのに対し、海外の取引所が破綻した際に資産が戻る可能性は未知数です。
金融庁からの営業規制や注意喚起がある
日本国内で仮想通貨取引所が事業(仮想通貨交換業)を経営する場合、金融庁への登録が法律(資金決済法第63条の2)で義務付けられています。
日本で登録のない海外の取引所は、日本人の登録や取引を認めていません。登録のない取引所でも取引可能な環境はありますが、金融庁から注意喚起や規制の対象となる可能性があるため注意が必要です。
例えば私はBinance.comにアカウントを開設していますが、登録がないため金融庁からの注意がありました。これを受けて現在は、日本国内からの新規口座開設が停止しています。
日本語のサポートがない場合がある
海外の取引所の言語は、その取引所の法人の言語です。つまり日本語に対応していないケースがほとんどです。
また日本語に対応していてもそのサポートは母国語であるケースもあるため、取引は慎重に行う必要があります。
少なくてもページ表記が日本語に対応している取引所を選びましょう。
日本円での入出金ができない
海外の取引所では、日本円での入出金はできません。しかしそもそも海外の取引所では、クレジットカード決済で法定通貨と取引を行うケースが多いため、大きなデメリットではありません。国内の取引所では、銀行振り込みが入出金の手段として採用されていますが、世界的には珍しいです。決済文化の違いが現れてますね。
よくある質問
日本人の海外の仮想通貨取引所の利用は違法ですか?
合法です。
日本人が、金融庁への登録がない海外の仮想通貨取引所を開設して、取引することは違法ではありません。
しかし、海外の仮想通貨取引所が金融庁へ登録せずに国内でサービスを提供する場合、資金決済法に違反しているため注意が必要です。
以下のように、金融庁から注意が発生する場合があり、取引所の信用度が下りますね...
国内の仮想通貨取引所との違いは何ですか?
大きな特徴は、取引の幅が広いことです。
海外取引所では高いレバレッジで取引できたりDeFiなどの仮想通貨の運用が可能なケースがあります。
海外の仮想通貨取引所で詐欺に遭った場合、どうしたらいいですか?
まずは該当する取引所に問合せをしましょう。
しかし国内の取引ではないため、法律が適応されず消費者庁などに相談しても効果は期待できません。
海外の仮想通貨取引所は日本円で利用できますか?
利用できません。
海外の取引所の決済はクレジットカード決済が主流です。
海外の仮想通貨取引所で取引した際は、課税対象ですか
課税対象です。
海外の仮想通貨取引所における取引は確定申告が必要です。詳しくは国税庁にお問合せください。
まとめ:取引は国内で。
仮想通貨の取引所はCoinMarketCapで分析されているだけでも200以上あります。中長期で資産運用される目的であれば、国内取引所で満足に取引可能です。
ちなみに、CoinMarketCapのランキングで国内の取引所は以下がランクインしています。
国内で取引される際は以下をおすすめです!
取引量やユーザー数が少ない取引所はランキング外のため、国内企業であってもリスクが高いと判断しています。
私は特にbitFlyerやコインチェックでの取引を推奨しています。
おすすめ | 取引所名 | CoinMarketCapランク | 取引量(24時間あたり) | 販売価格(BTC) |
1位 | bitFlyer | 15位 | 約224億円 | 3,934,084円/BTC |
2位 | コインチェック | 16位 | 約128億円 | 4,051,600円/BTC |
3位 | Zaif | 46位 | 約2億円 | 4,059,374円/BTC |
4位 | Bitbank | 56位 | 約54億円 | 3,935,969円/BTC |
仮想通貨取引所や仮想通貨の将来は正確に予測できません。この記事は投資を勧めるわけでも煽るわけでもございませんので、あくまでも私の私見としてご理解頂き自己責任でお取引いただけますと幸いです。