今回は、仮想通貨の時価総額がビットコインに次いで2位を独占しているイーサ(ETH)の始め方や購入方法などのやり方をお伝えします。
この記事を読んでほしい方
・仮想通貨を始めたいけど、何を買っていいか迷っている方:イーサ(ETH)について知るきっかけになります
・イーサ((ETH)という言葉をよく耳にするけど実態がよくわからない方:イーサ(ETH)が何なのか理解を深めることができます
私は2017年より仮想通貨を始めています。投資初心者で、暴落で手放してしまい運用ができませんでした。
こうした経験則からお伝えできる情報を共有してまいります。
当時ETH5万円ってめっちゃ安いですよね。
イーサリアムとは
イーサリアム(Ethereum)は、誰でも無料でビットコインのような無人銀行のようなシステムを組み込むことを目標に開発されたブロックチェーン技術です。イーサリアムは、独自の仮想通貨「イーサ(ETH)」で取引が行われています。
ビットコインに関する情報サイトBitcoin Magazineを創業したエンジニアのヴィタリック・ブテリン氏が、通貨の決済が目的であるビットコインのブロックチェーンとは別に、同じような仕組みを色んなシステムにも導入できることを目的に新たなブロックチェーン技術として開発しました。
創業者 | Vitalik Buterin |
開発 | 2013年 |
通貨単位 | ETH |
時価総額 | 2位(2023年4月時点) |
発行上限枚数 | 発行上限なし(2023年4月時点) |
ホワイトペーパー | White Paper |
公式サイト | ethereum.org |
もともとビットコインにめっちゃ詳しい人が、「これ色んなとこで使えるように作り変えたら便利!」
って動機で改良した新制ビットコインがイーサリアムってイメージです。
DAppsとは
DAppsとは、Decentralized Applicationsの略称で分散型アプリケーションとよばれています。
ユーザーが相互に運営・管理している無人銀行のようなシステムです。その代表的な例がビットコインです。
①金融系:DeFi
DeFiはブロックチェーンを応用し、融資・保険などをDAppsによって自動化して運営するサービスです。
仮想通貨取引所の運営が自動化されたDEX(分散型取引所)や、仮想通貨を預けることで自動的に利子を獲得できるサービスなどが開発されています。
②準金融系
ブロックチェーンの外部からのデータなどと融合させたサービスです。与えられたタスクや成果に応じて独自のトークンを報酬として付与されることが特徴です。
物やデータなどの「所有権」である独自トークンNFTを取引できるOpenSeaや、閲覧した広告数に応じてBraveトークンが付与されるBraveなんかはまさに準金融系のDAppsです。
リスクなし!仮想通貨を稼ぐ方法【Braveブラウザの始め方】
③その他
ブロックチェーンを活用したファイルストレージやゲームなど、あらゆるタイプのDAppsが開発されています。歩数に応じてトークンが付与されるゲーム、Sweatcoinなんかも一例です。
イーサリアムの特徴
①スマートコントラクトを実行できる
スマートコントラクトは、企業間の重要な書面の契約やサービスの売り買いなどのあらゆる取引がプログラムによって自動的に実行させることが可能です。
人の手を介さないので、コストも大幅に縮小し不正な改ざんなどのリスクも軽減させることができる画期的な機能です。
②Burn(焼却)がある
イーサ(ETH)には、ビットコインのように通貨の発行上限や半減期がありません。
しかし「バーン(焼却)」という仕組みによって、仮想通貨が取引量に応じて消滅されることで通貨の希少性と価格の安定を担保しています。
バーンされる通貨量(Etherscanより)は、変動していますが以下のように今年2023年は1日に約3,000ETH前後が消滅していることになり、1日に1600ETHが発行されていることを加味すると、通貨数は実質減少していることになります。
③独自通貨の発行が可能
イーサリアムでは「ERC20」という独自の仮想通貨を発行することが可能です。
主要通貨であるETHを中心にUSDT、BNBなど多くの独自通貨を販売することで、資金調達が可能です。
イーサ(ETH)の始め方3ステップ
①仮想通貨取引所を選ぶ
取引する仮想通貨の取引所を選びます。
取引所ごとの通信量や取引量などを総合的に判断したランク付け(CoinMarketCap)によると金融庁認可可企業の中で上位3位は以下の通りです。
そして、それぞれのイーサ(ETH)の販売価格(2023年4月18日時点)は右記の通りです。
上記の通り、国内の取引所で評価1位のbitFlyerでの販売価格が最もお得です。
スマホアプリが使いやすいと思うのはコインチェックで、この2択かなと思います...
今回はbitFlyerを例に解説します。
②仮想通貨取引所で口座を開設する
取引所の口座を開設します。bitFlyerの開設方法については口座開設方法の通りにすすめてください。
③開設した口座に日本円を入金する
イーサ(ETH)を購入するために、日本円を入金しましょう。
イーサ(ETH)のやり方(取引)3ステップ
①日本円でイーサ(ETH)を購入する
日本円を入金し、イーサ(ETH)を購入しましょう。
「販売所」→「ETH/JPY」→「買う」で金額を入力するだけです。
②イーサ(ETH)を売却する
保有しているイーサ(ETH)は、取引所の上でいつでも売却することが可能です。
③日本円を出金する
日本円はいつでも出金することも可能です。
トップページの左部メニュー内「入出金」から「出金」を選択して、出金額を入力しましょう。
bitFlyerでは出金手数料として、3 万円未満: 550 円、3 万円以上: 770 円が発生するため、出来る限りまとめて出金しておくことがおすすめです。
イーサ(ETH)のメリット
①送金の速さ
仮想通貨の取引を完了させるために取引内容が承認される必要があります。
この承認する作業(マイニング)は以下の速度で行われます。
・ビットコイン:10分に1回
・イーサリアム:15秒に1回
ビットコインと比較すると、単純に1.5倍のスピードで決済が可能だということがわかります。
②発行上限
イーサには発行上限がありません。またビットコインのように、発行枚数が増えるに従って供給量が減らされていく「半減期」の設定もありません。
通貨価値を担保させるために、バーン(焼却)が行われます。これは取引量に応じて流動的に実行されるため、バーンが影響で価格が大きく変動するようなリスクは軽減されます。
③信頼性
ブロックチェーンの技術は、データの改ざんリスクが低いことから信頼性が高いと評価されています。
その基盤にスマートコントラクトの技術を組み合わせることで、よりセキュリティ性の高いシステムを実装することが可能です。
イーサ(ETH)のデメリット
①スケーラビリティ問題
「スケーラビリティ」とは、取引量が膨大になった時に取引の承認時間が長くなったり、取引にかかる手数料(ガス代)が高騰することです。
イーサリアムは取引の承認作業がビットコインより短時間ですが、取引数が増えると当然対応できません。
またイーサリアムの取引は、スマートコントラクトの契約内容を実行するための情報を保存する必要があるため、単に取引内容のみを保存するビットコインの作業時間よりも情報量が多くなり、取引スピードが低下してしまいます。
②スマートコントラクトの弊害
一般的にブロックチェーンはデータの改ざんができません。そしてイーサリアムの特徴であるスマートコントラクトによって、さらにセキュリティ性は高くなりました。
しかしスマートコントラクトの記述に間違いがあった場合、対応することは極めて困難です。
③Gas代の高騰
イーサリアムの取引に発生する手数料のことをGas(ガス)といいます。
取引を承認する(マイニング)人に対する報酬となり、取引量が多いとガス代も高騰してしまいます。
よくある質問
イーサリアムとは何ですか?
イーサリアムとは、分散型アプリケーション(DApps)が開発できるブロックチェーン技術です。
スマートコントラクトという契約を自動的に実行できる機能を実装できることが大きな特徴です。取引に用いられる通貨はイーサ(ETH)です。
イーサリアムの現在の価格はいくらですか?
2023年4月17日現在、280,998円です。
イーサリアムとビットコインの違いは何ですか?
大きな違いは、ビットコインが決済機能のみであることに対して、イーサリアムは様々な契約実行に汎用できるシステムであることです。
DeFiやNFTなど、web3や仮想通貨の領域で注目されている新しいサービスのほとんどがイーサリアムのシステムを活用して実装された仕組みです。
イーサは最低いくらから購入できますか?
取引する取引所によって差はあります。
bitFlyerでは0.00000001ETHから購入可能です。つまり、1円分から購入OKです。
仮想通貨投資としてイーサ(ETH)は購入するべきですか?
絶対ではございませんが、個人的にはおすすめです。
ビットコインは決済機能のみですが、イーサはDeFiを活用して、レンディングやステーキングができるなど、様々な金融サービスで活用できます。
まとめ:ビットコインと連動させよう
以下の図は2016年からのビットコイン(黄色線)とイーサ(青色線)の価格変動推移です。
将来の見込みは不透明ですが、イーサ(ETH)はビットコインから大きな影響をうけていることがわかります。ビットコインが高騰すれば、イーサ(ETH)も高騰しています。そしてイーサ(ETH)はビットコインよりも価格変動が大きい印象を受けます。
私見ですが、仮想通貨投資を行うポイントとしては、イーサ(ETH)とビットコインを連動させながら、リスク分散して運用することがおすすめです。
【仮想通貨ブログの実績の作り方】仮想通貨は稼げない?ビットコインを購入するタイミングについて解説します
仮想通貨の将来は正確に予測できません。この記事は投資を勧めるわけでも煽るわけでもございませんので、あくまでも私の私見としてご理解いただけますと幸いです。
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