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【2023年】誰も言わない…NFT意味ない理由と本物との見分け方を暴露します

この記事でわかること

・NFTとは何か世界一わかりやすく解説

・ほとんどのNFTが意味ない理由

・本物のNFTの見分け方

・NFTの買い方

NFTとは何か:デジタル登記簿

NFTとは、「非代替トークン」とか「唯一無二のデジタルデータ」とか説明されることがほとんどです。

いぬさん

正直、全くイメージつきません...

実は、NFTは一言でいうと、「デジタル登記簿」のような機能です。

例えば、不動産登記は大きく以下のようなデータで構成されています。

不動産の登記簿

①「表題部」:不動産の所在地や構造など

②「権利部(甲区・乙区)」:所有者や所有権の日付など

NFTも同じように大きく二つのデータで構成を分けることができます。

NFT

①デジタルデータ:イラストや写真など

②権利データ:所有者情報や所有権の日付など

データの区分は、登記簿とかなり似ていることがわかります。しかし、大きな違いとしてはデータの保管が「ブロックチェーン上」であることです。(ちなみにここにはマーケットで大きなご認識があるので後述します。)

完全デジタルのブロックチェーン上に保存することで、特定の管理者だけでなく、誰でも何時でもどのPCからでもアクセスできます。登記簿も誰でもアクセスできますが、「法務局」という管理者によって一括管理されています。どのPCからでも申込ができても受取りと印紙の支払は現金のみです。

ちなみに、データが管理されているブロックチェーンは、ほとんどの場合「Ethereum(イーサリアム)」です。「Ethereum(イーサリアム)」は、指定したデジタルデータに対して権利を保持している権利者に対して行う作業の自動化が可能です。例えば、「このNFTが転売された場合は元の所有者に○○%の手数料を支払う」のような契約の実行が自動的に行われるわけです。この魅力的な機能を備えたブロックチェーンに多くの投資家が資産を投入しており、現在の時価総額はおよそ28兆円でビットコインに継ぐ世界2位です。(トヨタ車で約45兆円)

またNFTの取引は、「Ethereum(イーサリアム)」上で発行されるデジタル通貨「Ether(イーサ)」を利用することで、その資産的価値の指標を形成させることがほとんどです。

NFTの特徴をまとめると以下の通りです。

NFTの特徴

デジタルデータと権利データの二つの構成に分類できる

②それぞれのデータはブロックチェーン上に保存されていることで分散管理が成立する

③イーサリアムブロックチェーン上の仮想通貨イーサで取引を行うことがほとんどである

NFTの現状

マーケットの縮小

以下はNFTの取引額を表すグラフです。

NFTの取引額推移(https://www.theblock.co/)

ピーク時の2021年8月に約3240億円を超える取引額を記録して以降、2023年9月現在は約37億円と、約99%のマーケット縮小です。

今年2月は約300億円ほどのボリュームに戻ったように、今後もトレンドの波は予想できますが、現状としてのマーケットは縮小傾向です。

また、以下はイーサリアムブロックチェーン上に新たに記録された(ミント)NFTの数の推移です。

イーサリアムのNFTの発行量推移(https://www.theblock.co/)

新たに発行されるNFTの数も大きく減少していることがわかります。

だんな(筆者)

このように複数の販売サイトがあるのにもかかわらず、
全体の取引額や発行数がわかることは、ブロックチェーン技術が分散的である大きな価値の一つですね。

最大のNFTコミュニティ:NounsDAOの現状

NounsDAOは、毎日自動的に1体のNFTが永続的に生み出され、オークションによって販売されるという仕組みです。そして、売り上げた資金は「トレジャリー」と呼ばれる独自の口座に保管し、運営に使われます。さらに「何に資金をつかうのか」さえ、NFTホルダーの投票によって自動的に振込まで完了させてしまうような組織です。ちなみにNFT自体のデジタルデータも所有権も完全にブロックチェーン上に保存されているのでNFTの前提を満たしています。

まさに「完全自動化企業」として世界のweb3業界で注目を集めています。

以下は落札されたNounsDAOのNFTの価格推移です。

NounsDAOの価格推移(https://nftpricefloor.com/)

一時期は、約2700万円相当で落札されたこともありますが、現在は約900万円ほどと価格も落ち着いている印象をうけます。

それでも1000万円近くだなんて高値すぎますが...

NounsのNFT自体は、誰でも発行して使えるので興味のある人はこちらからどうぞ。

所有権を保有するためには、毎日開催されているオークションで落札する必要があるので注意してくださいね。

取引プラットフォームの増加

2021年頃からトレンドになったNFTを商機と捉える日本企業も増えています。

国内の主な販売サイト

中には、仮想通貨の決済ではなく日本円で取引できることをうたうサービスも混在しています。

ふるさと納税

株式会社あやうるむはふるさと納税NFTでは、ふるさと納税制度を活用して返礼品としてNFTを販売しています。

保有者は、地域の様々な特典を受けられる仕組みを準備するなどメリットがあるのは魅力的です。

NFTが意味ない理由:全データがブロックチェーン上で分散管理されていない

さて国内のNFTサービスにおいて、そのほとんどが全く意味のないサービスだといえる大きな理由です。

先ほどのNFTのデータの構成に戻ります。

NFTのデータは、①デジタルデータと②権利データの両方がブロックチェーン上に保存されていることが前提です。しかし、現在(特に日本では)ほとんどのNFTは、②はブロックチェーン上に保存されていても①は販売者のレンタルサーバーに保存されています。NounsDAOは数少ない本物のNFTだといえますが、それ以外は「有料のラインスタンプ」とほとんど変わりません。

これでは本来の分散管理の機能が実装されているとは技術的に謳えないのです。

ちなみにwindows95の開発者の一人、中島聡さんはこの問題をかねてから指摘のうえ、自身でフルオンチェーン:全データをブロックチェーン上に保存のNFTの制作ツールを開発されています。(On chain asset store

https://twitter.com/snakajima/status/1565925133910700036

本物のNFTの見分け方

データの保存先がどこなのか

NFTの保有を検討する際は、NFTと謳うコンテンツの保存や管理がどこでされているのか確認しましょう。

特にデジタルデータの保存は、販売や運営側のレンタルサーバーに保管されていることが大半です。レンタルサーバーが何らかのトラブルでアクセス不能になった際、「このNFTは私のものだ」と紐づけできるエビデンス(証拠)は残りません。

NFTを所有する価値が何なのか

所有すると、どんなことが実現できるのかその機能を確認しましょう。

例えば、錦鯉NFTの所有者は山古志地域のデジタル村民として活動することができます。またNounsDAOの所有者は、集まった資金の使い道に投票したり、自分の提案した使い道が可決されれば資金調達を達成できます。

NFTの汎用性はあるのか

NFTは、どんなプラットフォームでも転売することで所有権を移転させることができます。不動産の所有者が変わったら登記簿を修正するようなイメージです。特定のプラットフォームで購入して、他で取引できないようでは汎用性に欠けるといえます。

NFTの購入方法

購入したいNFTの価格をリサーチする

定額で販売されている場合は、販売価格を確認しましょう。オークション形式であれば、おおよそ必要な予算を決めましょう。

ガス代を確認

NFTを購入するにあたって、データをブロックチェーン上に書き換える手数料が発生します。そのコストのことを「ガス代」といいます。

取引時に支払う必要があるので、仮想通貨を購入するときにはガス代を載せて購入することをおすすめします。

ガス代は、取引量や時間によって変動します。

おおよそ、200円~1000円ほどが1回の取引にかかるガス代です。

口座の開設

仮想通貨の取引は専用の口座が必要です。おすすめの口座は、コインチェックとbitFlyerです。

NFTの購入に必要になるイーサ(Ether)の購入派bitFlyerのbitFlyer Lightningを活用すると手数料が安く、お得に購入できるのでおすすめです。

イーサの購入

購入に向けてイーサを購入しましょう。

購入するイーサの通貨量は以下を含める必要があります。

購入する通貨量の決め方

・購入したいNFTの価格

・ガス代:約1000円

・ウォレットへの送金手数料(bitFlyerとコインチェックの場合は0.005ETH):約1000円

ウォレットの開設

NFTを購入するためには、(ほとんどの場合)仮想通貨を購入した口座から「ウォレット」と呼ばれる保有専用の口座に送金する必要があります。販売サイトの決済方法を確認して、決済に利用できるウォレットを確認しましょう。

世界中の多くの販売サイトで利用できる「メタマスク(MetaMask)」がおすすめです。

送金

購入した仮想通貨を開設したウォレットに送金しましょう。

購入

送金したウォレット内のイーサを使って、NFTを購入しましょう。

まとめ

NFTは過去2年の盛り上がりと比較すると、マーケットが落ち着いている印象を受けます。

またNFTと謳っているものの、実はNFTの本質とはズレた「ただのデジタルデータ」でしかない場合も多く、パラドックスを感じる機会が増えています。

投資目的にNFTを購入するのは、現状としてはおすすめできません。

あくまでも「趣味程度」に楽しむコンテンツとして活用してください。

まぁ、高級ラインスタンプみたいな感じです。